整形外科的トーマステストで4種類の筋肉の柔軟性をチェック!矢状面と水平面から股関節の伸展制限因子を評価する方法
どうも!プロパーソナルトレーナーの直生(nao)です( ̄▽ ̄)
今回はトレーナーさんやセラピストさん向けの記事となります。
いきなりですが…
股関節伸展の制限因子を調べたい時って皆さんどうしてますか??
自分は結構トーマステストを使うんですよね。
トーマステストってある程度ですが拘縮筋に当たりをつけれるんで
なかなか便利がいい!!
チェックや修正に時間をかけたくない(運動量を増やしたい)お客さんも結構多いので
そんな時にトーマステストがあれば
バッとチェックしてピンポイントで修正できちゃいます!
そこで今回はトーマステストで分かる4つの拘縮筋についてご紹介します。
日頃のセッション・施術の参考までにどうぞ。
トーマステストのやり方
まずはトーマステストのやり方について。
フラットな床で紹介されることもありますが…
セラピストさんであれば施術ベッドを、トレーナーさんであればベンチを活用しましょう。
そのほうがより明確に制限因子の反応が出てきます。
トーマステストの流れ
①:ベッドの端にお尻をセットして仰向けになってもらいましょう。
写真のように両脚をしっかりと抱えこみ腰を丸めてもらいます。
②:腰の丸みが崩れないように…そぉーっと片脚を離し降ろしていきます。
股関節の伸展ROMが正常であれば、膝は股関節と同じ高さまで下がり、膝の角度は90度になるはずです。
と、まあ手順はとっても簡単。
ではトーマステストの反応によって出たパターンと制限因子となる筋肉を紐づけてみましょう!
膝が股関節よりも降りない場合
原因=腸腰筋の拘縮
【腸腰筋】
大腰筋、小腰筋、腸骨筋の総称として腸腰筋と呼ばれます。
股関節を曲げるような屈曲動作に関わる筋肉です。
言いかえれば、硬く拘縮してしまうと股関節は伸びにくくなります。
トーマステストがこんなカタチになってたら…
極端にやっていますが…膝が股関節よりも高い位置にあります。
本来なら重力によって脚は床方向へ落ちていかなくてはなりません。
ですが股関節が伸びず、動きを制限してしまっている。。
その原因が股関節の屈曲筋である腸腰筋ということです。
膝が90度以上に伸びる場合
原因=大腿四頭筋の拘縮
【大腿四頭筋】
大腿直筋、内・外側広筋、中間広筋からなる4つの筋肉です。
特に大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋で、膝の伸展と股関節の屈曲に働きます。
トーマステストがこんなカタチになってたら…
腸腰筋のパターンと同時ように膝は股関節よりも高いのですが…
今回は膝の角度に注目してください。
90度以上に伸びているのは分かりますか??
本来であれば膝は90度に曲がるはずです。
ですがこの場合、膝を伸ばす筋肉が固くなっていることで股関節の屈曲動作にも制限がかかってしまています。
つま先が膝よりも外に向く場合
原因=大腿筋膜張筋の拘縮
【大腿筋膜張筋】
大腿部の外側に位置する筋肉です。
筋肉そのものは短いのですが…腸脛靭帯にくっつき膝をまたいで下腿に停止します。
トーマステストがこんなカタチになってたら…
水平面上のチェックも行ってください。(お尻向けてゴメンなさい。)
お尻側から見ると、つま先が膝より外に向いているのが分かります。
これは下腿(膝から下)の外旋&大腿部の内旋がおこっています。
いわゆるニーイントゥーアウト現象になるこの場合は、大腿筋膜張筋の拘縮が原因です。
膝が股関節よりも外に行く場合
原因=縫工筋の拘縮
腸骨から膝の内側にかけて長くつく筋肉です。
外側からスタートし、捻れながら内側にくっつきます。そのため非常に機能の多い筋肉です。
トーマステストがこんなカタチになったら…
先ほどの大腿筋膜張筋とはちょっと違って膝が外に開いているのが分かります。
このように大腿部が外旋&外転しているのは縫工筋の拘縮が原因です。
まとめ
いかがでしたか??
矢状面だけではなく水平面までチェックすることでより的確な判断ができますね。
股関節伸展の制限がある方は腰椎の反りも大きく出やすいです。
反り腰チェックの方法も合わせてどうぞ♪
筋肉の起止・停止や走行をイメージできていないとチェックをしても原因を特定するのは難しいものです。
改めて機能解剖学って大事やなと思いました♪
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